2025年6月 佐渡島 院生講習会②

さあ今回はまじめに海藻のお話です。

写真1枚目はツルモです。今回訪れたいずれの調査地でも密集して生育している大型のツルモ(学名:Chorda asiatica)が確認できました。

中には全長が2 m程度にまで生長している個体もあり、圧巻でした。ぬめぬめしたさわり心地が特徴的な海藻です。気になる方はぜひ探してみてください。浅瀬にも生育していますよ!

2枚目はカワモズク目(Batrachospermales )の胞子体世代(シャントランシア世代)を探している写真です。

なんと淡水にも生育している海藻がいるんですね(厳密には淡水産の紅藻類です)。

日本ではレッドリストに記載されているものもあり、弊研究室では代々カワモズクに関する知見が蓄積されています。


3枚目は私の研究対象種です。きれいなアミジグサ(学名:Dictyota sp.)、、、の上に生育している赤いモケモケ、着生藻です。これはコラコネマ属の1種(Colaconema sp.)で、日本ではその生態や分布についての調査は限られています。

著者の観察結果から、意外にも本海藻類は様々な海藻の上に着生することが明らかになっています。皆さんもぜひ探してみてください()。

そんなこんなで海藻もしっかり調査し、楽しむところは楽しんだ佐渡島でした。

東京海洋大学 藻類学研究室

こちらは2024年度以降の新しい公式HP (旧HPはhttps://kaiyodai-sorui.themedia.jp)

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